IT・情報とは

IT・情報とは何か

今日の社会では,色々な場面でITという言葉がでてきますが,「そもそもITとは何か」との疑問がある限り,そこから先の話を理解するのは困難です.

ITは「アイティー」と読み,Information Technologyの略で,意味は情報技術です.この言葉自体が広範囲のことを示しますが,大雑把に言えば,コンピュータに関連する技術のことです.速く計算する技術,使いやすいワープロソフトの新機能,インターネット,全てが技術です.

それでは,「情報」とは何でしょうか.何をもって「情報」と言うのか,情報にはどんな性質があるのか,利用の仕方にはどんなものがあるのか,という疑問がでてくると思います.

ITで言う「情報」とは,日常生活で言う「情報」とほとんど変わりはありません.最新技術の説明をする文章だけでなく,おいしいレストランの紹介記事や,乗り換えの駅を調べた結果を表示したものも情報です.文章・音楽・映像自身も「情報」です.

情報の利用

さて,情報はどこから得るのでしょうか.例えば,コンピュータのことを知りたいと思ったときに,書籍を読む,テレビや新聞記事を読む,インターネットの検索機能を使って調べる,といった色々な方法が考えられます.情報自体の真偽は別として,情報が得られる場所を情報源と言います.書籍やテレビ,インターネットは情報源の1つです.

情報の量は多い方が一般的に有利です.例えば,おいしいレストランの名前だけを知っているとします.レストランの内容(メニュー・評判・価格・交通アクセス等)に関する情報は,なるべく複数あった方が比較検討をしやすくなります.情報を得たら,その情報をどう利用するかが問題となります.知り得た情報の中から,どれが自分にとって必要なのかをより分けなければなりません.レストランの情報ならば,気にするのはメニューか,交通アクセスか,営業時間なのか,人によって重要だと思う情報が異なります.

また,ある人にとっては有用なことでも,別の人にとっては不要なものであることがあります.例えば,東京から横浜へ電車で行く人にとって,東京から横浜への電車のダイヤは大切な情報です.しかし,東京から北海道へ飛行機で行く人にとって,その情報は単なるデータに過ぎません(役に立ちません).データに意味が付加されて,初めて情報と言うことができます.

さらに,得た情報が信頼できるかも考慮しなければいけません.100%信頼できる情報は存在しませんが,嘘を信じてしまった結果,何らかの損失を被る可能性があります.レストランの例で言えば,「メニューの情報が古くて今のものと違っていた」,「既に閉店していて食べることができなかった」,「アレルギーの表示がなくて食べたいものが食べられなかった」等の事例が考えられます.

情報の真偽を見極めるのは,経験も必要ですが,情報の出所がはっきりしていること,多くの人が実際にその情報を利用して特に問題がなかった場合は,その情報を信頼できる可能性が高いと言えます.

なお,インターネットで得られる情報の信頼性にはかなりのバラツキがありますが,比率だけを見れば信頼できないものの方が多いです.しかし,情報を信用するかどうかは個人の責任であるため,明らかに犯罪・詐欺を目的とした行為でなければ,情報提供者を民事・刑事で訴えることは難しいでしょう.

これは,インターネットの匿名性(自分の個人情報をださなくても情報を発信できること)と関連しています.匿名性が高いと,信頼できない情報が多くなります.しかし,匿名性が全くなければ,正しい情報をもっている人でも,自分の責任(過失)を恐れて情報を発信することに躊躇するかもしれません.その結果,全体の情報量が激減する可能性もあり,バランスをとるのは難しい問題です.

情報の利用にあたっては,複数の情報源から対象となる情報を複数探しだし,相互確認(クロスチェック)をすることが有効です.ある情報を別の情報で評価することを情報の検証と言います.例えば,2つの情報を得て,両者があまりに違うならば,どちらか(あるいは両方が)大間違いを書いていると考えられます.逆に,十数個ぐらいの情報を得て,お互い,書いてあることにほとんど相違がないならば,だいたいは正しいと考えても良いと思われます.

Point

ITはどのように学習すれば良いのでしょうか.例えば,書籍を買うのは1つの方法です.実際,書店では「パソコン入門者向け」とうたって出版されている本が並んでいます.しかし,ITは日々進化し続けています.インターネットを利用して常に最新の情報を入手することは非常に重要です.

いくら良い書籍でも,いったん買ってしまえば,数年後になってもその書籍に頼り続けられるとは限りません.技術が進歩するときに,不要な古い技術が捨てられることも往々にしてあります.あまりに古い事柄を取り扱ったものは,時間の経過と共に役に立たなくなり,価値も低くなることがほとんどです.このことを陳腐化と言います.

もちろん,全ての最新技術・情報に触れる必要はありません.自分で必要なことを取捨選択して理解していけば良いのです.問題は,それをどう実行するかです.このウェブサイトを含め,インターネットの利用にあたっての注意点は,書いてあることが必ずしも真実とは限らないことです.テレビの速報ニュースが必ずしも正確とは限らないのと同じ考え方です.

なお,「情報処理」とよく言われますが,「処理」という言葉は,仕様・データ・プログラム等の「入力」に対して何らかの作業を実施し,結果を「出力」することを言います.

情報収集の技法

インタビュー(面接調査またはヒアリング調査)

調査したい事柄を知っている関係者に対し,面接形式で質問を行い,答えをもらいます.インタビューは,目的によって以下のように分類されます.

アンケート調査

調査結果を定量的に判断できるのがメリットです.ある仮説を立てて,それを裏付けるためにアンケートを行うものを仮説検証型アンケートと言います.一方,仮説を立てずに実態を調査するアンケートを事実発見型アンケートと言います.

ブレーンストーミング

新しいアイデアをだすための手法です.集団で自由に意見をだしあい,他人の意見から新しいアイデアが繰り返し発想されていくことを期待した手法です.ブレーンストーミングにあたっては,以下のルールがあります.

一方,集団をいくつかのグループに分けて,それぞれのグループが同じテーマについてブレーンストーミングを行うことをバズセッションと言います.全体として一定の結論を導こうとする点が,ブレーンストーミングと異なります.