タグ「教育」が付けられているもの

教えるということ

投稿日:

私は教員免許を持っていませんし、何かを教える仕事に就いているわけではありませんが、ある問題が解けることと、その問題が分からない人に教えることでは後者の方が実力を要すると考えます。自分にとっての当たり前が他人にとっての当たり前とは限りません。教えるのにあたって一番力の差がでてくるのは、自分が当然と思っていることを質問されたときにうまく答えられるかどうかでしょう。
無理やり公式のように覚えていたり、以前はきちんと解いていたけど問題数をこなしている内にだんだん慣れてきたようなところ(例えば平方完成のやり方)を、それが分からなかったり解くのに時間がかかる人に説明するのは意外と難しく、冷や汗をかくことがあります。

例えば連立不等式を解く問題。

0.5x+0.3>0.3x-0.1
0.2x+0.1<-0.1x+0.4

これは係数が全て小数になっているので、10倍してから解いた方が楽です。で、答えは-2<x<1になりますが、ここで「最初に10倍したなら後で戻さないといけないから-0.2<x<0.1じゃないんですか?」と聞かれたとき、教える経験が豊富な人ならすぐ答えられると思いますが、そうでない私はてんぱりかけました。

最初に何かしたから最後にそれを元に戻すタイプの問題は確かにあります。例えば、展開や因数分解等で文字の置き換えをしたら、それらは最後で元に戻さないといけません。
この問題では、不等式で両辺に同じ正の数をかけても式の意味は変わらないので、最後で元に戻す必要はありません。ただし、これは「元に戻す必要はない」という説明にはなっていますが、「『元に戻さないといけない』ということはない」(言葉がややこしいですが)という説明にはなっていません。確かに、理論的には「元に戻す必要はない」理由を説明すれば、同時に「『元に戻さないといけない』ということはない」説明になっています。
しかし、理論的な説明ですぐに納得してもらえるとは限りません。そもそも、理論的な説明をすればほぼ納得できるような人は、数学を苦手としないでしょう。
「最後に元に戻さないといけないんじゃないですか?」と聞かれているので、まずは「『元に戻さないといけない』ということはない」という説明をして、その上で「元に戻す必要はない」理由も説明した方がしっくりくる人もいるかもしれません。

この問題では、あえて元に戻すとすれば答えは-0.2<x<0.1ではなく-0.2<0.1x<0.1になることを指摘しました。この問題に限りませんが、単にxとあるとき、係数の1が省略されていることを見落としてしまう例があります。実際、質問してきた人はそれを忘れていたようで、「元に戻すと-0.2<0.1x<0.1になっちゃうよ?」と私が言ったら思いだしたようです。

この問題を解くだけなら私には簡単ですが、上記の私の問答は、私の教え方の下手さを表しているだけでしょうけど(苦笑)、このことからも、解くことより教えることの方が難しいことと言えます。

通信制大学生の卒業研究(終)

投稿日:

いつか,主査に学会誌に載るか話をしました.この程度の学士論文では載らないでしょう.ただ,学会誌という私の聞き方は不適切でした.努力した論文ですが,学士論文だから済むのであり,修士論文はこれではだめでしょう.
第一に,新規性が低いです.既存のアルゴリズムの組み合わせでは不足でしょう.第二に,採用したパラメータの理由,実数の四捨五入の位置と誤差の考察が不完全です.第三に,評価実験結果のインパクトが弱いです.第四に,先生が「実装に関しては他学生より実力がある」と言っていただいたにも関わらず,実機のアプリケーション開発が思ったよりうまくいかなかった点です.開発と論文は違いますが,得意の実装でうまくいかなかった点は心残りです.

本学は通信制なので卒業アルバムはありませんし,大学生活中に形に残るものがそもそも少ないです.論文はWord形式で,大学は電子版として管理します.学会誌ではなく,自分の卒論が私宛に冊子になって送られれば,形としての思い出(?)になる,そんな気持ちから学会誌なんて言葉が不自然にでてきただけです.

通信制に限らず,いい加減に卒論をこなすのはもったいないです.本学では1単位が21000円です.本学の卒業研究は10単位なので21万円.少額ではありません.21万円に見合うだけの力をつけてもらいたいと,先生は懇切丁寧に指導してくださいました.
また,学士論文といえど学術論文です.恥ずかしい論文を書けば本人に良いことはないし,先生も「こんな指導しかできないのか」と言われてしまいます.

卒業研究を通して鍛えられる能力は,ざっと挙げるだけでもこんなにあります.

  • 自分の頭の中は誰ものぞくことができない.わかりやすい論文とプレゼン,第3者の質問に的確に回答できるようにする.
  • テーマを決めるためには日頃の生活で問題意識をもち深く掘り下げること.また,人の書いた論文を見ることで,学術的なアプローチが明確になる.英語の論文であれば英語の読解力もつく.
  • 卒研では,3年次までの講義で習っていない部分を独習することもある.自力で学ぶとき,3年次までの学習態度がどう役立つかわかる.
  • 粘り強さが身につく.また,卒論における健康管理(ストレス解消を含む),進捗管理を身につけられる.

しょせん人は人ですが,大学に進学して卒論を書く機会に恵まれたのに,ストイックに打ち込んでいない人が結構います.中には,締め切り直前にテーマを変えた人までいました.その人は文系で,卒論のテーマにもよるでしょうが,実験が伴う理系でこれはあり得ません.半年は留年確定でしょう.
私は幸い,指導教員に恵まれましたが,そうでない人もいるでしょう.しかし,大学に大金払って進学したなら,最後の醍醐味の卒業論文に全力で取り組まないと,大学に行く意義は半減です.学士論文は内容より苦しむプロセスが大切と考えます.苦しんだ経験から得た能力を期待するから,大卒以上でないと採用しない企業があるのでしょう.
なあなあな気持ちで卒論に取り組んだら,採用する側の期待を裏切ることになりますし,学士の信頼度も下がります.親が学費を払っているなら親に対しても失礼です.高卒より4年遅れるのに,能力がほぼ変わっていないなら,高卒で採用して企業側で実務的な教育をした方が,かえって企業の戦力になるでしょう.

半分疑問で半分同感

投稿日:

「理系と文系」どっちが稼げる?(web R25)

金銭が全てでないにしても,不況下では給料も気になる点です.

日本には従来「理系出身者は文系出身者に比べて給料が低い」という俗説がありました。この俗説が一因となって若者の理系離れが進んだともいわれます。しかし、最新の調査では、この俗説とは相反する結果が出ています。

理系離れの全てが待遇ではないでしょう.ある企業の待遇が不満であれば別の企業へ,日本の待遇が不満であれば海外へ流出するだけです.それと,文系の方が生涯賃金が高いという調査結果の一例は『理系白書』の第1章に示されています.調査の妥当性に一部疑問はありますが,俗説と言うのはいかがなものかと.

近年日本では、理系の大学進学率が低迷しています。背景には(1)理系の大学生が文系に比べて忙しく学生生活を十分に楽しめないこと、(2)理系の方が文系よりも相対的に学費が高くなっていること、があります。(中略)では、若者の理系離れを止めるにはどうすればいいでしょうか。出世・収入面での俗説を否定することがひとつの有効な手段となります。また、それだけでなく、初等教育における理科の充実も対策としては有効でしょう。大人になってからの科学技術への関心度合いは、子供の頃の理科に対する興味と密接に関係するからです。

(2)について,理系は実験が多いし実験器具のメンテナンスもあるので,学費が高くなるのは仕方ないでしょう.(1)について,私も小学校の文系出身の同窓生から「もっと遊べよ」と言われたことがあります.しかし,彼らは理系と文系のカリキュラムの差を知らないので,遊びたくても遊べない理由をほとんど知りません.事実,必修科目が多くて科目の選択の自由がほとんどないことを見せたら驚いていました.教育は知育だけではないので,サークルやアルバイトが無駄とは言いませんが,それだけなら大金払って大学へ行く必要はありません.大学へ行くなら,学術に対する明確な目的意識をもつべきです.
理科離れの対策で,俗説の否定に関する疑問は既に書いたので省略します.初等教育の理科を充実させるには,教員が理系科目の素養をもたないといけません.小学校の教員が理系科目をすぐに専任教員に任せるのは良くない傾向です.

原子力と理系と教育

投稿日:

原発問題は長期戦になるでしょうが,本震から1ヶ月たったので,その間感じたことをつらつら書きます.批判は散々書かれてるので,そうならないよう努めます.

前提とする立場

直リンするのは気がひけるんでやりませんが,大前研一さんがYouTubeで,原発のあり方について1時間ほどのビデオを公開してました.私の専攻は原子力関係じゃないですが,とても分かりやすく問題点を解説しており,内容も全面的に共感します.

私は原発推進派でも反対派でもないです(中立と書くと無責任な人という感じがするので).温室効果ガスも核を使うこともなく,原発並の安定的エネルギーがあるなら,代替するのが良いです.ただ,その案が思い浮かばないです.代替案の提示もなくヒスリックに廃止を叫ぶ人には共感できません.

なお,私は横浜在住で,家族や親戚は直接の被災はしてません.会津に住む親戚が1人いますが無事です.

原子力と理系

個人的な話ですが,最近,パキシルがかなり減量になり,その影響もあるでしょうが,気分が不安定で沈み込むことが多いです.
今回ほど虚しい思いをしたのは久々です.日本では,国民の平均的な気質も含めて,このままだと理系はもう育たないんじゃないかと.

入試問題投稿事件

投稿日:

先日,京都大学の入試問題を試験中に投稿し,回答を得ていた受験生が逮捕されました.携帯カメラで問題を撮影し,得た回答を答案用紙に書いてたようです.他大学でもやってたみたいですが,逮捕されるまでは受験生ではない可能性が高いと思ってました.
英語はともかく,数学の問題は画像がないと大変です.文系数学の問題は,今回はそこまで複雑な式はありませんでしたが,込み入った問題ほど文字入力は大変です.特に,積分やΣ記号,ベクトルを文字で表すのは大変です.
受験生以外に問題を知り得るのは,大学の入試関係者だけです(相当早い段階で解答速報をだせる予備校の一部の人も知ってるのかも?).真偽のほどは定かでない面もありますが,以前はセンター試験の問題と酷似したのが事前に投稿される事件もありました.問題の訂正も作問者なら気付いているでしょうから,職務上の恨みをもった人がやらかしたかと思ってました.

なお,こちらの記事(リンク先のページは削除されました)

京都大の数学の問題では「Xの2乗」を「X^2」と表記するなどネット特有の約束に従っていた。ベクトルの表記も本来の数学と異なりネット上で使用される書き方だった。


とありますが,さほど特別ではありません.例えば,分数表記が使いにくい場合,3分の1は1/3と書きますが,これは普通の論文や書籍でも見られます.投稿文章は見てませんが,ベクトルABなら↑(AB)のように書いたのでしょう.ネットというより,テキストデータで数式を表記するのは難しく,X2をX^2と書くのは珍しくないです.
この事件に限らず,マスコミはネットや理系の知識に疎い面が多々あると最近感じます.

カンニング防止の提案は続きに.

時は流れる

投稿日:

年賀状が何枚か自宅に届きました.中学・高校時代の先生が昨年度で定年退職されたようです.私が中1のときに担任で,中1と中2の歴史の授業を担当していました.剣道部の副顧問でもあり,文武両道の鏡と言える先生でした.一方で,親しみやすい先生で,時に厳しく時に優しく色々な面で指導して下さいました.確か,私が中3のとき大病を患い,無事に復帰されたものの,先生の言葉を借りれば「地獄を見た」そうです.
卒業後,学園祭に私が来たときも励まして下さいました.このとき,私は確か専門学校を中退した後で,うつの症状もひどく,相当なマイナス思考に陥っていました.それでもお忙しい中,話を聞いて下さったことにとても感謝しております.

世界史に比べれば日本史は少しはマシな成績ですが,それでも中1・中2は中学受験の燃え尽き症候群もあり,あまり勉強しなかったので目を覆うような成績でした.それでも,中2の最後の方は勉強の方法を改善して,点数が少し上がりました.その意味では,勉強の仕方そのものを教えていただきました.
入学時,「板書を写すだけの勉強はもう通用しないよ」と仰っていましたがその通りです.実際,この先生は板書はしますが,そのまま写してもキーワードの羅列にしかなりません.自分で途中の言葉を補う努力が必要となり,それをしないと試験でひどい目に遭います.例えば,「加賀の一向一揆を説明せよ」という論述式の問題では,私は「100年ほど続いた事件で」しか書けませんでした.10点の配点で部分点の1点だけでした(苦笑).

入学式の日,基本的に教室には全く知らない人しかいないので,新入生がガラガラとドアを開けると,既に席に座っている人の視線が一斉にきます.男子校なので鋭い視線ばかり(笑).そんな緊張した空気を先生は一気にほぐしました(先生もある程度緊張されていたと思いますが).「3時のあなた」というテレビ番組がかつてありましたが,翌日の集合時間が10時だったので「いいですか,明日は『10時のあなた』ですよ~.」は傑作の一言です.

食べ物がらみのニュース

投稿日:

マクドナルドの人気企画『Big America』新メニューで復活(オリコン)
リンク先のページは削除されました

私の期待度は,

  1. テキサス2バーガー
  2. アイダホバーガー
  3. マンハッタンバーガー
  4. マイアミバーガー

です.今年のBig Americaではテキサスが一番でした.アイダホ以下はそれほど目新しいくなさそうですが,アイダホは安牌だと思います(笑).マンハッタンは食べてみないと分かりません.マイアミはタコスがありますが,メキシコ料理が苦手な私は期待できません.カルフォルニアバーガーが同様の理由でおいしく感じなかったので.


政府、滞納給食費を差し引きへ 11年度の子ども手当(47news)

子供手当自体の是非はともかくとして,滞納給食費の差し引きは良い案です.

義務教育には食育も含まれるため,給食費を支払うことは当然です.給食費を支払わない親は,全ての教育は授業時間内に行うと考えているのでしょう.実際,給食や掃除は授業科目ではないからです.
給食費を故意に滞納する親がいる問題の解決案として,他の親子や教員,地域の人の目が届く場所で給食費を支払う機会を設けることが考えられます.給食費の明細を事前に配布し,式典後に全ての親子が一堂に会して,順番に支払うということです.
多くの人が集う場では,わがままを言うことに多少なりとも躊躇するはずですし,わがままを言うほど時間がかかるので,順番待ちの場では迷惑であることを自覚してもらう意味合いもあります.
なにより,子供は親の背中を見て育つので,わがままを言いつのる親を恥ずかしいと感じるでしょう.その子供が親になり,同じ立場になったときのことを考えれば,長期的な効果も期待できます.

ガラパゴス的懸念

投稿日:

「デジタル教科書」に理数系学会が提案と要望 「授業のプレゼン化」に注意(ITmedia)

「デジタル教科書」の活用に対し、情報処理学会や日本数学会などが要望と提案。実際の実験や、紙と鉛筆で作図・計算する機会を減らさず、「分かったつもり」にさせる「授業のプレゼン化」にも注意を促す。

「光の道」構想と並んで教育改革に電子教科書の導入が議論されています.9項目についてコメントしますが,総じて後ろ向きの懸念が目立ちますし,ほとんどは紙媒体の現状でも起きている問題ばかりです.

考えることの放棄

投稿日:

若い内の苦労は買ってでもしろと言います.苦労を買うのにお金が本当にかかるかは別ですが,時間は使います.時は金なりと言うので,時が金なら苦労を買うのに金がかかっているでしょう.若い内に苦労しないと,何も考えない悪い癖が残ってしまいます.頭が硬くなる前に,考えることが必要です.政治家とか企業の社長とかでなく,国民全体がそうです.

臨時国会閉会

問責決議案と皇族への野次・失態しか記憶に残らない国会でした.柳田法相の更迭は「答弁を2つ覚えておけば良い」という失言でした.国会軽視と取れるのは確かですが,言う言わないは別として,これをやっている人はたくさんいるはずです.「適切に判断します」とか「再発防止に努めます」は常套句.失言というより,自らの責任を認め土下座することもなく,大臣の座にしがみついたり,執行部が擁護するという,失言後の対応が見苦しかったです.
問責決議案は参議院議員になれた人が提出できます.参議院議員は確かに選挙で勝った人がなりますが,票の集め方が偏っていたら民意の代表とは言えません.与野党問わず,公約違反をしながら,こういうときに「民意(問責決議案)を無視している」と批判するのはお門違いです.
個人的に,仙石さんと鳩山さんは議員辞職してほしいです.責任転嫁の度合いが桁違いですし,鳩山さんは前言撤回があまりに多すぎて信用なりません.鳩山さんは政界引退を撤回するようですが,厚顔無恥にも限度があります.
皇族がいらっしゃる場での野次と携帯.携帯が鳴ったのも恥ですが,野次は論外中の論外です.携帯の方は謝罪したようですが,野次の方は言い訳しかしてません.

民主党の代表的な人は責めることが好きでも責められると途端に責任転嫁したり言葉を濁します.自分の言動に責任がとれない人達の集団が一致団結して挙党態勢なんて無理です.

mixi事件簿

新機能がリリースされてはすぐ止まりました.1つはメールアドレスで会員検索する機能,もう1つはアクティビティ機能(マイミクの「新しいマイミクになった人」や「コミュニティに入った情報」が公開される)です.いずれもデフォルトがオンになっている点が致命的でしたが,前者と後者では問題に差があります.
マイミクが誰と新しくマイミクになったか,どんなコミュニティに入ったかは,その人のページを見れば機能がなくても分かります.マイミクとコミュニティの情報を隠す機能があるなら別ですが,デフォルトさえオフにすればアクティビティ機能には大した問題を感じません.100人マイミクがいるとか,100個コミュニティに入っている人なら,1人とか1個増えただけじゃ見た目で分かりづらいというのはあるでしょうが,これが10人とか10個程度になれば分かります.それでも嫌がるということは,あまり相手のページを見ない薄い関係だからではないでしょうか.
一方で,メールアドレスの検索機能は論外です.マイミクとコミュニティの情報は表示されていますが,メールアドレスの情報は非表示だからです.

メールアドレスの検索機能の実装があまりに問題で,ユーザの怒りを買い,その直後にアクティビティ機能が「余震」として起きたためなし崩し的に機能の反対が続いていますが,2つの機能の本質的な差を見極めているのかどうかが問題です.もちろん,ユーザの要望をくみ取らない運営者も問題ですが,何もかも嫌ならmixiから抜ければ良いんです.SNSなら他にもたくさんあります.理由もなくmixiに依存しているユーザも,何か問題を抱えていると言えます.

最近見たテレビ番組の感想

投稿日:

先日,「ガイヤの夜明け」を見ました.いわゆる「ゆとり教育」の世代の新入社員をどう教育するかというテーマでしたが,その中で秋山木工の秋山さんの「人間性を高めれば技は自然とついてくる」という言葉がとても印象的でした.

別の会社の事例では,名古屋大学卒業の社員が何かのリサーチで,単にその会社のウェブサイトを印刷したものを上司に渡していたのが驚きでした.というか,私よりむしろ父が驚いてました.名古屋大卒でもそんな状態なのかと.


とある経済番組.父が最近まで勤めていたNEC,メタボの社員を減らすことに成功してました.メタボが減れば健康保険による支出も減ります.父は標準体重より10kg以上太っており,「俺が辞めたからメタボの社員が減ったんだ」と自虐的な冗談をとばしていました.また,番組にでてきた健康階段,踊り場に1つずつ健康器具がありますが,父いわく「使っている人を見たことがない」と.

キャスターが社長とランチをしていましたが,これからの成長戦略について,社長の言葉が気がかりでした.「業界のリーディングカンパニーに『ならざるを得ない』」.大企業なら,なるように努力するのが当然ではないでしょうか.消極的表現なのが残念です.

食べログの話

投稿日:

「食べログ」に掲載しないで 佐賀の飲食店経営者が提訴(産経ニュース)
リンク先のページは削除されました

訴状によると、男性は「望んでいないのに無断で掲載された。店のホームページと食べログの違いをお客さまに説明しづらく、混乱を招いている」などと主張。これに対し、カカクコム側は答弁書で「写真のページには『最新の情報とは異なる可能性があります』と注意書きをしており、利用者が書き込んだ当時の事実に合致しているので違法性がない」としている。

Yahoo!でこのニュースが掲載されていたときは,カカクコム側を非難するコメントが多かったと思いますが,そう言っている人達も,Twitterやブログで店の情報をどこかで書いているかもしれません.
この手の話は,カカクコムだけではありません.例えば,Googleのサービスでも,載りたくない人とか店はあるし,ストリートビューも大きな問題になりました.サービスを使って便益を受けていながら,こういう話になると会社が悪いと言いだす.もちろん,カカクコムも「最新の情報とは異なる可能性があります」を免罪符にしてはいけませんが,これを確約したらおちおち投稿なんてできません.
このケースでは店のウェブサイトがあるようなので,そこへリンクすればある程度問題を解消できます.しかし,それがないページも多いでしょうし,あったとしても更新する人がいなければ同じ事態が起こります.
一方で,投稿者や閲覧者の問題もあります.カカクコムは「利用者が書き込んだ当時の事実に合致している」としていますが,こう断言できる根拠は何でしょう.投稿者の勘違いもあるかもしれません.また,来店した人が「店主はこう言っていた」という情報を提供すれば,ここまで問題は大きくならなかったかもしれません.

何が事実で何が個人的な考えなのか,情報の信憑性はどの程度か(例えば,投稿されてから時間が経てば信憑性は低くなりがち),判断する訓練をしないと,情報に泳がされるだけです.ネットのリテラシというより教育の根本的な問題です.それをせずにサービスを非難したら,ユーザ投稿型のサービスは全部否定されてしまいます.

学歴と努力の関係

投稿日:

先日,Yahoo!のトップページのどこかに,東大出身者の女性の相談者(家系にも東大出身者が多いらしい)が,つきあっている人は気に入っているが自分より低収入・低学歴なのが気になる(ルックスは抜群らしい)と書いていて,多くの回答者からバッシングされていました.相談者のものの言い方には,少なからず相手を見下した点が感じられ,私も読んでいて決して愉快ではありませんでした.とはいえ,バッシングの中には(その人自身の学歴がどうかは分からないものが多かったですが),東大とか京大と言ったらすぐにひがむ人も見られました.学歴が全てではありませんが,トップを反射神経的にひがむのも良くないと思います.余談ですが,東大出身一族が理系か文系か気になります.彼氏さんはどこかの工科大学のようで,理系と考えられるので.
大学全入時代,学歴はあまり関係ないと思います.理系学科では一流大学でもリメディアル教育がある始末です.一方,二流とか三流とか,あるいは大卒でなくてもできる人はできます.大学はあくまで環境です.東大に入っても,それを活かすも殺すも本人次第です.その意味で一番まずいと思ったコメントが「低学歴の人は努力しなかった」(先の相談者に対して擁護派になりますね)というものです.
高校の同級生でよくできている人,それは人格的にもそうなんですが,受験は一発勝負です.当日風邪をひいていたらアウトです.また,センター試験の結果,言い方は悪いですが,安全パイとして東大から別の国立大学に変えて合格した人もいます.CBT形式の資格試験なら基本的に体調の良い日とか都合の良い日に受けられますし,金銭的支出は痛いものの,何度でも受けることができます.しかし,受験は年に1度ですし,浪人すればお金もかかります.そういう一発勝負の結果で,それまでの生活を「努力した」とか「努力していない」と判断してしまうのは寂しい人間です.

哲学は文系科目ではない

投稿日:

この前の金曜に「朝まで生テレビ」を見ました.後半の約1時間しか見ていませんが,どなたかが「大学に文系学部はいらない」という指摘をしていました.他のパネリストには文系学部で教鞭をとっている方もいたので非常に刺激的でした.もっとも,理系の学部だけ異常に忙しくて,文系は3年の後半で卒業が確定するのはおかしいです.理系は卒業研究と論文が必修ですから最後の最後まで卒業は確定しないのが普通なはずです.もし,本当に学ぶなら大学院レベルのことを学部で教えれば良い点は,そのパネリストに同感です.
ところで,そこで司会の田原さんが「なんで大学で哲学をやらないのか」と言っていました.話の流れからして,哲学が文系科目のような認識をもっているように見えましたが,私は反対です.哲学は理系だろうと文系だろうと必要です.例えば,NHKの「白熱教室」で紹介されたハーバード大学のサンデル教授の哲学は,政治的な話は文系よりかもしれませんが,日常的な話題を取り上げて考える点は文系も理系もありません.実際,数学者や科学者で哲学にも長けている人は,特に外国では多いと思いますが.
また,田原さんは哲学を高校より下の過程では難しくて教えられないものだと考えていましたが,私はこれにも同感しません.本当に哲学の込み入った話をするならともかく,一般教養として必要な哲学は,物事を深く考察することです.
正解がないため,賛成意見も反対意見も論理的であれば一理あります.題材が文系的であろうと理系的であろうととにかく論理的に自分の考えをまとめることが第一です.その上で,それをきちんと相手に説明できること,相手の反論の内容を理解できること,相手の価値観と自分の価値観で同じところと違うところを整理できること,多様な価値観に触れることが大切です.
ディベートの力がつかない限り,哲学の込み入った話は理解できないでしょう.それが高校以下でできないと言うなら,司会(教師)に議論をまとめる力がないからです.

事業仕分けの問題点

投稿日:

事業仕分けで補助「廃止」山小屋のトイレ、困った(読売新聞)
リンク先のページは削除されました

国立公園内などの山岳地帯で、山小屋の経営者らがトイレを設置する際、環境省が費用の一部を補助する制度が論議を呼んでいる。省庁版の事業仕分けで、「廃止」と判断されたものの、登山関係者や自治体から「環境保護のために必要」と反発が出ているためだ。同省は12日に有識者らの検討会を開き、今後の方策を考える。

この記事に富士山の話はでていませんが,サイバー大学の教養科目で,NPO「グラウンドワーク三島」の代表の先生が話した内容を思い返すと,事業仕分けは現場を見ていない有識者や政府の人だけが行っている印象をもちます.

講義を聞いて,富士山をはじめ自然環境の汚染に驚くとともに憤慨し,ゴミやし尿を平気で排出する人の心の荒廃を感じました.また,小回りが効くNPOの活動,特にグラウンドワーク三島のパートナーシップ構築の手法は,縦割りでしがらみだらけの行政には真似できません.
このNPOは地域の住民や行政等,様々な利害関係者のコーディネート役を行っています.紹介された活動事例を通して,失われた自然は原風景として戻すことが大切だと認識し,同時に,地域のコミュニティの希薄化が進んでいることを感じました.日常的にコミュニケーションがとれていれば,利害が複雑に絡み合う前に,問題を解決する動きが生まれるはずです.
自然を守ることは,個々人の安定した生活を守ることにつながります.地域の人々が一緒になって身近な自然を守れば,地域のコミュニティが活性化し,人と人との結びつきが強固になり,大人の犯罪や子供の非行およびそれらの兆候を近隣住民が感知し,防止したり予防できます.
近所づきあいをすれば,コミュニケーションの場が生まれます.ささいな不満を話し合う場が日常的にあれば,個々人の不満がたまって爆発することを防げるため,ストレスの少ない生活を送れます.
また,自然を守ることは,子供達に生きる力を与えます.地域のコミュニケーション不全は子供にも影響し,そのまま成長して大人になれば,地域のコミュニティの希薄化は進むだけです.多感な時期に荒れた自然を目にすれば,心が荒廃した大人になるかもしれません.自然を守ることは子供達の成長を健やかにし,地域の交流を円滑にするはずです.
そもそも人は一人では生きていけませんし,自然環境が汚染されれば生活の質(QoL)にも影響します.人間が生きる上で必要不可欠な自然を守ることは,人間の生命の維持であり生物の本能であることを鑑みれば,自然を守る行為を根本から反対する人はいません.反対する人は,他の人と関わる労力を割くのが面倒なだけです.

ここまでは講義の感想ですが,問題点を指摘し批判するだけでは建設的ではありません.そこで,自分には何ができるか考えました.

教育的な話題

投稿日:

「日本人はバカになった」は本当か(現代ビジネス)

Twitterでこの記事を知って,読んだら笑えない気持ちになりました.冒頭はありがちなレポートのコピペ問題.コピペする本人だけでなく,コピペの冤罪を被る人や,正直ものがバカを見る人がいることを考えると危機感を覚えます. 
とはいえ,新書が「新しい本」だと思っていたり,広島と長崎に原爆が落とされた日付について,8月までは覚えているものの具体的な日付を正確に覚えていない私もまずいでしょう.中学受験の時に詰め込んで覚えたってのもありますが,さすがにこのあたりは一般常識ですし.
数学と物理学のリメディアル教育は有名ですが,まさか東大の理系コースでもやっているとは思いませんでした.もっとも,掛け算と割り算は足し算と引き算より優先されるという小学生レベルの問題については,文系の大学生でも知らないじゃまずいと思います.
とはいえ(再び),

先述の「国語に関する世論調査」では、「慣用句・言葉の意味を正しく認識しているか」についても調査が行われたのだが、「時を分かたず」の意味を「すぐに」、「破天荒」を「豪快で大胆な様子」、「敷居が高い」を「高級過ぎたり、上品過ぎたりして入りにくい」と答えた人の割合は、それぞれの本来の意味 (「時を分かたず」は「いつも」、「破天荒」は「だれも成し得なかったことをすること」、「敷居が高い」は「相手に不義理などをしてしまい、行きにくい」)を答えた人の割合を上回った。

「時を分かたず」はそもそも知らなかった,「破天荒」は「(悪い意味で)豪快で大胆な様子」,「敷居が高い」は「(自分がその行動をするには)ハードルが高すぎる」と誤解していた私もいます.「破天荒」の誤解ですが,とある親戚がそういう使い方をしていたので,その用法で理解したつもりになっていました.

基礎学力や一般常識の低下も問題ですが,結局は,

京都大学大学院の中西輝政教授は、日本人の議論する力の低下が、日本の衰退を招くという。「個々の学生の能力は高いと考えているが、みな大勢の前で自分の意見を言うことができないのです。ゼミの授業でも、誰も発言しないために討論にさえならないのが現状です。こんな国はほかにありません。留学生はもの言わぬ日本人の姿を見て、『なんだこの国は』と戸惑っています。学生にかぎらず、自分の意見を主張する力がない日本人は、ビジネスの場でも、国際交渉の場でも押し切られてしまうでしょうね」

これが一番問題です.何か反対意見を言うだけでKYというレッテルを貼られるとか,出る杭は打たれるとか.沈黙は金なりと言いますが,国際的なビジネスの場では通用しないでしょう.ブログについても,日本人はブログを日記の延長線上のものとしか考えていないのかもしれません.
良い悪いは別として,自分の意見を発信している人が少ないと思います.もっとも,炎上を怖がっているのかもしれませんし,不適切な発言にすぐたかるのは良くないことですが,火傷を怖がっていたらいつまで経っても火を自由には扱えないでしょう.

もう1つの記事は続きで.

公立高校無償化に思う

投稿日:

民主党の公約に公立高校の高校無償化がありました.いつか書こうと思いつつ今日まで延びてしまいましたが,部分的には反対です.朝鮮学校のことが問題になっていますが,これだと感情的なことが入って話が難しくなるので,日本国民に限って書きます.
経済格差が教育を受ける機会の平等をなくしてしまうのは良くないことです.格差自体をなくすのは無理だとしても,教育は将来の日本の人材を育てるわけですから,それらが行き届かないのであれば中長期的に損です.

ただし,無料になったからと言って安易に進学するのはどうかと思います.学歴社会の名残はまだあるかもしれませんが,最終学歴を高くするために嫌々進学しても時間の無駄です.もっとも,勉強している内に楽しみや喜びを見つける人もいるかもしれませんが.
そもそも現在,大学では定員割れを起こしたり,講義中の私語がすさまじかったり,あまりにも出来が悪いから単位を仕方なく与えたりと,「卒業(学位取得)=実力」とはならなくなっています.何をもって「○○卒」と見なすかは難しいですし,学校ごとに差がある方が普通とはいえ,学級崩壊等,授業や講義が成立していなければ,学位が示す価値も下がります.
就職では学歴不問と書いておきながら,実際は色々見るとかあるようですが,高卒の価値が下がれば高卒を求めなくなる動きが広まるかもしれません.もっとも,法律で就労年齢は決まっていますから,それを破ることはないでしょうけど.

では,無償化に全く反対かと言うと,決してそうではありません.きちんと卒業することを担保として無償化してはどうかと思うのです.「とりあえず大学院」が「とりあえず大学」になり「とりあえず高校」になるのは好ましくありません.高校は義務教育ではありませんから,通うならそれなりに意思を持って勉強したり,部活を楽しんだり,友達と交流して,高卒らしい知見を獲得してほしいし,学校側や国もそういう環境をきちんと整備すべきです.
私は健康上の理由で高校を中退し,大検(現・高認)を取得して今の大学で勉強しています.健康上の理由とか,2年生修了時点までいたとはいえ,卒業できなかったのは悔やまれます.変な話ですが,大検に合格した以上,高卒と同等の資格があります.ということで,2度と大検を受けることはできませんし,2度と高校に通うこともできないでしょう.通ったとしても,当時の多感な年齢と同じように過ごせるとは思えません.だからこそ,真剣に高校(に限らずどの学校でもそうですが)に通うような制度にすべきです.

鳩山首相の辞意表明

投稿日:

物事を言ったり書いたりする時は原典(1次情報)に当たれという話があるので,YouTubeの「NHKニュース 鳩山首相 辞意を表明」を貼っておきます(このブログで動画を埋め込んだのは初めてのような).

で,この動画(この動画に限らず大概の会見はそうですが)を都合の良いところだけ切り貼りして脚色し,マスコミが色々と垂れ流すでしょうから,悪口言うことを楽しみたい人はそちらで楽しんで(?)下さい.とはいえ,私もほとんど擁護はしませんが.


まず,今回の辞意は妥当.小沢幹事長が辞めるのも然り.無責任という意見も分からなくはないが,今の政府に続けさせるのも,野球で例えればフォアボールで自滅している投手に続投を指示させるようなもの.続けても辞めても無責任と言われるのがオチ.それなら投手交代するしかない.後を受ける人は大変でしょうけど,大変じゃないところを受ける総理大臣の方が私は怖いです(それこそ平和ボケ).
解散総選挙が妥当とは言い切れない.やるなとは言わないが,やったところでまともな人が本当に選ばれるのか.そもそも,今の国会議員でそういう資質をもつ人がいるのか.国内だけでなく,国外と堂々と渡り合える人がいるのでしょうか.
政治の世界でもそうですが,産業にしろ学術研究にしろ何にしろ,結局はその点を改善しないといけません.ある意味,被選挙権をもてば一応は誰でも首相になる可能性はあるので,政治家を目指す目指さない関係なく,国際的に通用する人を育てないと,職場で海外相手に渡り合っていけないでしょう.具体的な対策は大変難しいものの,長期的には教育になるでしょう.
その上で,トップに立つ人はリーダーシップを身につける.ブレーン役の人をそろえる.時には大衆迎合ではなく,鬼になるようなこともする.教育を身につけた人が,その土台の上に,政治家として必要な能力を身につけるしかありません.どのスポーツよりもチームプレーが要求されるのが政治かもしれません.有権者は全員参加するんですから.ただし,選挙以外でも有権者の声を政治に反映させるシステム作りは必要です.

話のうまい人

投稿日:

4月23日にBBAシンポジウムで孫正義さんの講演がありました.私はUSTREAMで見ていましたが,素晴らしい講演だったと思います.同時に,これを聞いていて,孫正義さんを尊敬しました.決して,ソフトバンクがやっているサイバー大学の学生だからという理由だけではありません.ここまで志が高く,物事を考えて行動して,しかもそれをうまく言える人は日本では少ないのではないでしょうか.
また,たまたまですが,NHKの番組でハーバード白熱教室を見ました.ハーバード大学で「政治哲学」の講義を担当するマイケル・サンデル教授の授業を公開したものです.私は理系人間なので政治的な話は十分に理解できませんが,敬遠はしません.ここまで学生の興味をかき立てるとは,さすがに超一流大学の人気講義だけあるなと思いました.

お二人に共通しているのは,もちろん大勢の人前で話すことがうまいし,慣れているということもあるのですが,それだけでは,ここまでの圧倒的な人気にはなりません.言っていることが分かりやすい,これは言葉にするのは簡単ですが,どんな相手でも伝わるように物事を言うのはそう簡単なことではないと思います.また,ユーモアもあります.時々言う冗談もセンスがあるので,飽きません.

先のウェブページからの引用です.

世界の若き頭脳たちの堂々たるディベート能力、知的探求心、考える力など、世界最高レベルの知的エリートの能力は、私たちに強烈な知的刺激を与える。

サンデル教授の講義は超大人数ですが,質疑応答やディベートが活発で,内容も非常に優れたものでした.日頃から論理的思考力と知的好奇心を磨かないと,一朝一夕にはできないものです.私達,日本人が見習う点はたくさんあると思いますし,これらを教育現場でできるように多方面の人が努力していかなくてはいけないと感じました.

参院選のときも雨だった

投稿日:

昨日は衆議院選挙の投票日でした.横浜市在住なので,私の場合は市長選も兼ねていました.ねじれ国会の始まりとなった参院選のときは,開票速報を見ているときに雷雨なって,数秒間,停電したこともありました.今回も台風が来ており,両院とも主導権が変わると雨になるのかなと思いました.
小選挙区は民主党候補を,比例代表は民主党に投じました.選挙の結果は私が言う間でもなく,民主党の圧勝です.小選挙区は,私が投票した候補が勝ちました.とはいえ,麻生氏も鳩山氏(小沢氏よりはましだと思いますが)も首相としてふさわしいとは思いません.どちらかと言うと,自民党を消去したら民主党しかなかったという感じです.
市長選は迷った結果,共産党候補に投じました.民主党推薦の候補がいましたが,自民・公明からの出馬がなかったので,消去法ができませんでした.選挙公報を見て,横浜市内の高校・大学をでていたのが決め手でした.開票速報を見た限り,まず落選でしょうけど.

今回の選挙で国会議員の顔ぶれは決まりましたが,日本の方針はまだ決まっていません.ただ,いずれにしろ私を含めた若年層や,さらに若い子供達が機能しないと国家は沈没します.
テレビ東京で,ある有識者が科学立国をテーマにあげていました.理系の私としては,科学立国を目指すためには,教育をきちんとするべきだと思います.そうでなければ,国会議員が誰であっても,将来の日本は機能不全を起こします.
年配の国会議員はいずれ若い人にバトンタッチしなければいけません.世代交代と言うと聞こえは良いですが,バトンタッチした先がきちんとしていなければ,今より悪くなるだけです.

きれいなものが全てではない

投稿日:

小5授業で妻の出産ビデオ...命の誕生テーマ(読売新聞)
リンク先のページは削除されました


小学校の教諭が自分の妻の出産シーンをビデオに撮ったものを見せて,問題になったという事件です.局部を見せるのは,普通のテレビ番組でもモザイクがかかっているので,配慮すべきだったと思いますが,それ以外に大きな問題はありません.むしろ,問題になる世の中の方が問題です.
確かに血が苦手な人もいますし,私も今期たまたま大学の教養科目(医療関係)で,人体の手術シーンがあって,「さすがに飯食べる前とかすぐ後にこれは見られないな」とは思いましたが,不適切な映像だとは思いませんでした.

当人達のそれぞれの事情は分かりませんが,親殺しや子殺しが平気で行われるようになり,ニュースとしても日常茶飯事になっていますし,自殺件数も増えている.もちろん,そういう人達にこういうものを見せて,「命の大切さを思い知れ」と説教するだけで解決するほど簡単な問題ではありません.
しかし,結局は自分達も同じように生まれてきているし,やがては自分達でも同じように子供をつくることになるわけです.いつかは知らなければいけないことで,それが少し早かった(個人的には小学5年生ともなれば早いとは思いません; 私が同じ学年のときに保健体育でそういう授業があったので)だけで,大騒ぎになる方が異常です.

最近では,どこかのトイレで出産してそのまま胎児を遺棄する事件も起きています.そこで,この教諭が使ったビデオの内容を応用して考えてみましょう.もし,これが病院ではないどこかのトイレで,誰の手助けもなく(産んだ女性だけでなく男性側の原因も大きい),それこそ命がゴミ箱のようなところに捨てられているという,すさまじいことが現実に起きているとしたら.
このように応用すると,小学5年生にはかなり重たいテーマかもしれませんが,中学受験のために必死になって,細かくてどうでもいい知識を詰め込みで覚えるより,ずっと教育として有効だと思います(私は中学受験経験者です).それに,そういう結末になりかねない行為に走る人の低年齢化が進んでいるのは,残念ながら否定しきれない事実です.

最後に,もしこういう教育方法をするとしたら,どうすれば良かったかまとめます.

  1. 事前に了解をとる.親より児童の意見が大切です.小学5年生ともなれば自分の意見ぐらいまとめてほしいので.
  2. 局部等,普通の放送ではほとんどカットされるようなシーンについては,適切な編集を施す.
  3. 放送してからでないと分からないこともあるため,心のケアが十分にできる体制を整えてから実施する.