初めてのエンジェル・ラブ・オンライン

この作品について

コミックマーケット78にてサークル「∞一期一会∞」の同人誌に載せた小説を転載したものです.あとがきに書いてあるとおり,ALO歴3日でいきなりALOの小説を書くという無謀な挑戦をしました.なお,誤字等,一部を修正しています.

同人誌とストラップは通販のページで承ってます.同人誌には私の小説の他に4コママンガ等があります.

本文

「5単位とれば卒業です。それでは頑張って!」

担任教師にそう言われて送りだされた私はオクトス、精霊導士。他にも色々な職業があると聞いたけど、とにかく攻撃魔法を使いたい私は、他の職業には目もくれなかった。何せ筋力がないから武器は使いたくない。調理師になって、モンスターにO-157がたくさんついた卵を投げつけるのも一興だとは思ったが、投げる前に自分が食中毒になりそうなので、やめにした。

それにしても、5単位って楽じゃないか? 普通、124単位だよな? そう思いつつ魔法講師のいる建物へ向かう。魔力にはそれなりの自信がある私だったが、まずは初等科のクエストを受けることにした。

「えーと、ヘブンリリー、ヘブンリリー。どこにい……はぁ?」

初等科とはいえモンスターだから、もう少し危ないところにいるのかと思ったら、すぐ近くの庭に咲いている。ちょっとでかいけど花壇に咲いてても不思議ではない。本当にこいつでいいのかと思ったが、とりあえず、一発お見舞いしてやろう。まずはウィズブレスをかけてからっと。

「マジックアロー!」

私の一撃をくらったヘブンリリーは、種みたいなものを吐き出してきた。

「痛っ! よくも私の美貌……じゃなかった、大切な顔を。」

実際にはイケメンでも何でもないので顔のことはどうでもいいが、中距離攻撃をしてくるとなれば、ヒット&アウェイはそうたやすくはない。さっさと倒すに限る。マジックアロー4発でヘブンリリーは散った。そんなこんなで10匹倒して、魔法講師の元に戻る。

「お疲れさ……ブッ! ハハハハハハ! 何だその顔は。汚い顔がますます汚くなったな、ヒヒヒヒヒ……初等科の試験はこれだから面白い。」

――こいつ、確信犯か?――

「あのー、単位下さい。」
「あ、はいはい。1単位ね……ブハッ!」

まだ笑いが収まらないらしい。というか、これで1単位? あと4回も変な種をぶつけられないといけないのか。やれやれ。

「じゃあ、もう1回行ってきます。」
「あ、待って。中等科もやってみる? 2単位になるけど。」
「じゃあ、それで。」
「エアエレメントは東広場か西広場にいるから。その前に、顔ふいていきな……クッ。」

さっさとハンカチで顔をふいてでていく。今に見てろ、ハンカチ王子……じゃなくてハンカチ魔法使いになってやる。

……とまあ、そんなこんなで、無事に中等科と高等科のクエストも終わり、6単位になった。このまま卒業してもいいけど、優等生の試練とかいうものがあると聞いた。それに、エアエレメントとファイエレメントを倒したときに、たまにでてくるデブ……じゃなくてキングが気になる。これも噂で聞いたんだが、たまにカードを落としてくれるらしくて、4種類集めると何かいいものがもらえるらしい。まあ、まだ15単位には足りてないし、なによりマジックアローだけじゃ物足りない。一応、フリーズは覚えたんだけど、サンダーはまだ、ファイアはさらにその先だという。もうちょっと派手な範囲魔法があるといいんだけどなあ……。あと、装備も全然そろってないな。せめて魔法使いならそれっぽい帽子とマントとかあった方がいいよなあ。

そんなことをあれこれと考えていたら、目の前にファイエレメントがいた。反射的にフリーズを詠唱したら、ファイエレメントが消えて、代わりにペチョっと殴られた。

「ちょっと、うちのペットに何するんですか!」
「え? ペット?? ごめんなさい。」

とにかく謝る私。すると,飼い主とおぼしき人は私の姿を見るなり言った。

「あ、きっと君、初心者でしょ? 魔力の感じられないダサい魔法にサダい装備。うちのギルドに来れば、あっという間にチョー強くなれるよ!」
「はあ。」
「なんと今なら、新入りさんにはプレステ3もプレゼント! これで外出先でもALO!」

やたらとテンションの高い人だ。ってか、サダいって死語だろ……。

「そうそう、君、綺麗なお姉さんは好き? 試練の殿堂の奥に良い人がいるよ。でも、怒らせると怖いから俺が着いていってやろう。さぁ、行くよ!」
「え……あの、まだ15単位とってないんですけど。ちょっ、待って下さいよ!」

後に書くもの。それすなわち後書き。

初めまして、オクトスと申します。締め切り3日前に、ゆうなぎさんから「一本いっとく?」「小説書いとく?」と言われて書いてみました。とはいえ、これ書いた日でまだALO歴「3日」なんでネタがない。一応、ALOより前にいくつかMMORPGをやっていたので、ファンタジー系の汎用的なネタなら思いつくんですが。

一応、ゆうなぎさんとは同じ大学です。セルさんとはゆうなぎさん経由で知り合いました。これがなかったらコミケとは無縁な人生だったかもしれませんね!

小説そのものはフィクションとノンフィクションを程よく混ぜてみました(混ぜるな危険)。内輪だけの範囲ですが、過去に同人もどきをやっていたのと、中高一貫校(都内有数のオタク養成校と言われるむさ苦しい男子校)の部活ではDTMとかもやったので、これを機に何か作り始める……かもしれません。

拙い文章ですが、最後までお読みいただきありがとうございました。

平成22年8月9日(月) 台風4号の進路が気になる昼下がり
オクトス